前園真聖氏が提唱する日本代表“黄金コンビ”

2017年10月05日 16時30分

ランニングで調整する(左)から久保、大迫、小林祐希、長友、酒井宏、乾

 キリンチャレンジカップ(6日・ニュージーランド戦=豊田、10日・ハイチ戦=日産)で再始動する日本代表はロシアW杯に向け世界との戦いをどう見据えているのか。今回は若手のテストという位置付けだが、元日本代表MF前園真聖氏(43=本紙評論家)は新たな“武器”の構築を提言。ワールドクラスの選手が不在の中で必要なものとは――。

【前園真聖 ゾノの焦点!】バヒド・ハリルホジッチ監督(65)は今回の2連戦でFW本田圭佑(31=パチューカ)、FW岡崎慎司(31=レスター)を代表メンバーから外しました。チーム内の競争をあおった上で、出番の少ない若手選手のテストをするという意味があると見ています。

 しかし、チームを底上げし、待望の新戦力が現れたとしても、日本選手が個人レベルで世界に対抗するのは現実的に難しいところです。そこでハリルジャパンがW杯で勝つためには、新たな武器を構築する必要があるのではないでしょうか。その一つがコンビネーション。2、3人の選手が絡む連係です。

 ザックジャパン時代にMF香川真司(28=ドルトムント)と左サイドバックの長友佑都(31=インテル)は絶妙なコンビネーションで左サイドを“制圧”。幾度となくチャンスをつくり出し、日本のゴールを演出しました。しかし、ハリルジャパンでは「ホットライン」と呼べるようなコンビプレーを見ることがあまりありません。

 W杯を戦う上で、ワールドクラスの個人技を持つ選手がいない日本にとって、連係は欠かせないもの。現状では左のFW乾貴士(29=エイバル)と長友、右のFW久保裕也(23=ヘント)とDF酒井宏樹(27=マルセイユ)、1トップのFW大迫勇也(27=ケルン)と乾など、コンビ力をアップすることで、日本の武器になるかもしれません。

 相手に脅威を与えるような連係プレーを構築できれば、他の部分でも好影響が出るでしょう。仮に左サイド突破が自慢の連係になれば、相手国はどうしても、そこに注意を払わざるを得なくなる。そうすると、今度は逆サイドからの攻撃がより効果を発揮するようになり、攻撃はバリエーションが増えるわけです。

 これまでカウンター戦術をベースに、選手個々の発想に頼ってきました。それでもアジアでは通用していたかもしれませんが、世界と戦うには物足りません。だからこそ、各国が驚くような“黄金コンビ”があれば、強豪国と互角に戦えるはずです。