日本代表FW乾貴士(29=エイバル)が“守備重視”でレギュラー奪取を誓った。

 3日から合宿に参加した乾は、ランニング中心の軽めのメニューで調整した。代表で主戦場とする左サイドは、FW原口元気(26=ヘルタ)ら人材豊富でレギュラー争いがシ烈。「やっぱり得点を取ったり、裏に抜けるところは見せたい」と持ち前の決定力やドリブル突破でアピールし続ける姿勢を強調する。

 ただ、高い攻撃力の一方で、これまでは守備力が課題の一つとされてきた。代表に定着しきれない要因にもなっていただけに、所属するエイバルでも「特に守備の部分は勉強しながらやっている」(乾)。意識が変化し「そこは求められているところでもある。その辺をさぼるとチーム全体として厳しくなってくる。そういうことができるのは良いことだと思う」と守備力アップで代表のレギュラー取りを狙う。

 さらにはピッチ外でも存在感を高める覚悟だ。「監督の求めていることにプラスアルファで一人ひとりが何かをやらないといけない」とチーム全体を俯瞰しながら「若い選手はそれがなかなかできない人が多い。監督にアピールしたい気持ちが出るので。そういう時に自分は上の立場になっているので、また違った形でプラスアルファをできれば」とメンタル面で若手の成長をサポートするつもりだ。