なでしこ放映権料大幅に値上げ

2013年01月22日 14時00分

ニューヒロイン田中陽子(右)
なでしこたちの裏舞台(2)

 なでしこジャパンは2011年7月ドイツ女子W杯で世界制覇を実現させた。日本サッカー協会は巻き起こった大フィーバーの波を逃さなかった。昨年から日本女子代表戦のテレビ放映権料(親善試合)を大幅に値上げしていたのだ。

 

 関係者らによると、国際サッカー連盟(FIFA)が制定する世界ランキングでは常にトップ10をキープしているとはいえ、なでしこジャパンの親善試合がテレビ中継されることは異例のこと。W杯を制覇する前まで、各種親善試合のテレビ放映権のベースはわずか100万円だったという。

 

 そこでW杯優勝を受け、日本サッカー協会は女子のテレビ放映権料を見直し。某民放局プロデューサーは「たしかに基本100万円だった。それが数十倍。ちょっと金額は言えないけど、大幅な値上げですから(協会は)強気ですよ」と明かし、推定2000万円となったようだ。

 

 ただ、それでもロンドン五輪前には、ゴールデンタイムでなでしこジャパンの親善試合が放映された。しかも五輪では高視聴率を記録し、悲願の銀メダルを獲得したことで「今後はもっと(テレビ放映権料は)金額が上がるかもしれない」と民放局プロデューサーは諦め顔だ。

 

 昨夏に日本で開催されたU―20女子W杯でも同日本代表「ヤングなでしこ」が快進撃を見せ、好視聴率を記録。MF田中陽子(19=INAC神戸)ら新たなスターも生まれたことで「なでしこはお金になる」はすっかり定着した。また11年度の協会決算でもなでしこジャパン単体で初の黒字を計上した。

 

 ちなみにザックジャパンはテレビ視聴率で30%超えを連発し、放映権料(公式戦を除く)は1億円(推定)。男子の足元にも及ばないが、15年カナダ女子W杯での連覇、16年リオデジャネイロ五輪での金メダルという目標に向け、「なでしこバブル」はしばらく続きそうだ。