岡崎、本田代表落選 ハリル北京世代外し本腰

2017年09月29日 16時30分

レスターで存在感抜群の岡崎だが…(ロイター)

 日本サッカー協会は28日、10月のキリンチャレンジカップ・ニュージーランド戦(6日、豊田)及びハイチ戦(10日、日産)に臨む日本代表メンバー24人を発表した。不要論が高まっているFW本田圭佑(31=パチューカ)の選外は既定路線だが、サプライズだったのが絶好調のFW岡崎慎司(31=レスター)の落選。代表チームを支えてきた北京五輪世代の整理にバヒド・ハリルホジッチ監督(65)が本腰を入れ始めた格好だ。

 指揮官が一つの決断を下した。日本代表で歴代3位の50得点をマークしている岡崎の選外。今季、イングランド・プレミアリーグで3得点を挙げ、リーグカップでもリバプールからゴールを奪って辛口の英国メディアから絶賛された存在だが、今回は招集を見送った。

 岡崎は1トップのレギュラーをFW大迫勇也(27=ケルン)に明け渡し、最近は代表での出場機会が減っていたため復権の好機と思われたが、ハリルホジッチ監督は「今回はFW杉本(健勇=24、C大阪)とFW武藤(嘉紀=25、マインツ)にチャンスを与えたい」と説明した。実力がわかっているからあえて招集外にしたわけではなく、若手を優先した格好だ。

 もともと今回のシリーズでは、本田の落選だけが既定路線と言われていた。指揮官が「彼は移籍した。そしてケガをした。現時点のコンディションでは代表でプレーできない」と話したように、欧州と比べるとレベルが落ちるメキシコへ移籍したうえ、右ふくらはぎの肉離れで開幕から大きく出遅れ。体力低下や試合勘の欠如は深刻で「高いパフォーマンスがロシアに行く条件。クラブで良いプレーを見せなければW杯に行けない」と今後にも厳しい見通しを示した。

 27日のクルスアスル戦で得点を決めた本田のプレーについても「見ていない。点を取ったとは聞いたが」とまるで人ごと。これまでなら徹夜してでも試合映像はチェックしていただけに“本田離れ”が加速している証しと言える。

 主将のMF長谷部誠(33=Eフランクフルト)も今回外れたが、これは3月に手術した右ヒザの回復を優先して招集を自粛した形。それだけに岡崎と本田の選外は際立っている。これで見えてきたのがハリルホジッチ監督の“北京世代外し”だ。

 今回唯一の新戦力として抜てきしたDF車屋紳太郎(25=川崎)は左サイドバックが主戦場。同じポジションにはDF長友佑都(31=インテル)がいるが「左利きが少ないこの代表において、彼にもチャンスをつかんでもらいたい」と大きな期待を寄せており、長友も決して安泰ではないことをうかがわせた。

 本田、岡崎、長友は2008年北京五輪から日本サッカー界を支えてきたが、そこからの世代交代が指揮官の狙い。断固たる姿勢を鮮明に打ち出したことで、ハリルジャパンの地殻変動はますます活発化しそうだ。