セリエBで活躍中・19歳北朝鮮代表「伊TV出演ドタキャン」複雑事情

2017年09月28日 16時30分

北朝鮮のエースとして活躍するハンだが…(ロイター)

 イタリア2部のペルージャで大活躍中の北朝鮮出身FWハン・グァンソン(19)がテレビ番組への出演を直前で拒否し、波紋が広がっている。

 今年2月、同国1部カリャリに加入したハンは、北朝鮮選手として初めて1部リーグの試合に出場し、ゴールまで決めた期待のストライカー。今季はカリャリとの契約を延長した上で、期限付きで2部ペルージャに加入。開幕から6試合で5ゴールの大活躍で、イタリアのみならず欧州でも注目される存在となった。

 そんな中、イタリア紙「ラ・スタンパ」によると、ハンはその功績から国営放送「RAI」の番組に生出演することになったが、直前に母国から“出演禁止”を指示されたという。番組の内容は、最近の活躍とイタリアでの生活について、というごく普通のもの。だが、ハンはスタジオに姿を見せず、番組はハンが不在のまま進行した。

 番組に出演したペルージャのマッシミリアーノ・サントパードレ会長は「彼は部屋に閉じこもっている。19歳だから出演する気分でなくなったのだろう。まだ成長しなければならない」と擁護したが、一方で複雑な事情が絡んでいることもテレビ局側に説明したという。

「平壌の担当者はハンとだけしか話をしなかった。(北朝鮮)政府との関係は緊張しており、選手のテレビ出演は禁じられてしまった。もし破ったら祖国へ帰国させられる」

 別の報道では「ハンは恐怖心から涙を流した」とも伝えられているが、真相はヤブの中。世界を揺るがしている北朝鮮政府の対応はサッカー界でも物議を醸しそうだ。

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