【ドイツ・ドルトムント発】サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)1次リーグ第2節が26日(日本時間27日)、各地で行われた。H組のレアル・マドリード(スペイン)は、敵地でドルトムント(ドイツ)を3―1で下し、開幕2連勝。FWクリスチアーノ・ロナウド(32)が2ゴールを決め、圧倒的な存在感を示した。一方、ドルトムントの日本代表MF香川真司(28)はベンチ入りしたが出番がなかった。

 これまで一度も勝利したことのないドルトムントのホームスタジアムで、C・ロナウドらスター軍団が強さを見せ付けた。レアルは前半10分、DFカルバハルが右サイドをドリブルで駆け上がり、豪快なシュートを放つなど、序盤から何度も決定機を作る。一方のドルトムントはリーグでは好調をキープしながら、CL初戦のトットナム戦で敗戦。強豪揃いのリーグ突破へ、なんとしてもホームで勝ち点3を奪いたいとあって、チャンスをうかがった。

 先制点を奪ったのはレアル。前半18分、右後方のカルバハルからのクロスをFWベイルが左足で鮮やかなダイレクトボレーシュートを決め1―0とリードした。後半5分、レアルが再び突き放しにかかる。ベイルの左クロスをC・ロナウドが左足で合わせ追加点を奪った。後半9分、1次リーグ突破へ2連敗だけは避けたいドルトムントが反撃に。FWオバメヤンが右足つま先で押し込みゴール。2―1と迫ったが猛攻もここまでだった。

 後半34分、レアルはMFモドリッチからのスルーパスをエリア内に侵入したC・ロナウドがトップスピードのまま右足を振り抜きゴール。まさにダメ押しゴールで試合を決めた。仁王立ちポーズでドヤ顔のC・ロナウドは、リーグ戦では今季いまだ無得点だが、CLでは2試合連続4得点目。強豪相手にも格の違いを見せ付けた。これで開幕戦のAPOEL(ギリシャ)に続く2連勝。大会3連覇へ好発進した。

 一方、ドルトムントは2試合連続3失点で連敗を喫した。チームにとって今後を占なう重要な大一番に起用されなかった香川にとっても痛い一戦だ。日本代表での復権を目指し、世界一のチームを相手に活躍すればバヒド・ハリルホジッチ監督(65)への強力なアピールとなっただけに出番なしは歯がゆい限り。早くも正念場といえそうだ。