武田修宏氏「鹿島以外のクラブのフロントはもっと危機感を」

2017年09月27日 11時00分

武田修宏の直言!!】J1は27節を終えて、鹿島が“頭二つ”抜け出した感があるね。2位の川崎との勝ち点差は8。残り7試合しかないことを考えれば、決定的に近いリードを奪ったように思うよ。

 23日のG大阪戦も鹿島の勝負強さだけが際立っていた。早い時間に先制を許したが、前半のうちに追いつき、終了間際にセットプレーで逆転。後半は膠着状態だったので1―1で終わるかと思っていたが、しっかりホームで勝ち切った。優勝するチームに値するパフォーマンスだったんじゃないかな。

 今季の鹿島は開幕前から的確な補強をしたことで優勝争いの筆頭と見ていたけど、期待を裏切らなかった。気の早い話だけど、優勝すれば10億円を超える賞金が入る。鹿島はビジョンがしっかりしているから、その賞金でさらなる常勝軍団を築くのは間違いない。

 一方で、大金をつぎ込みながら思うような結果が出なかったチームも多かった。成績不振で監督交代に踏み切ったケースも目立ったけど、本当に監督だけの責任なのかと思う。最近のJリーグではフロントがなかなか非を認めないというか、責任をとらない。クラブとしてのビジョンがないから、鹿島のように安定した成績を残せないんだ。

 いい選手、うまい選手を集めても勝てないのがサッカー。でも、最終的に責任を取らされるのは監督であり、場当たり的な補強でチームに加入した選手もあっという間に戦力外にされる。フロント、特に強化を担う責任者はもっと危機感を持たないと、鹿島にどんどん突き放されてしまうよ。 (元日本代表FW)