武田修宏氏「柴崎の攻撃センスは欧州で通じるが課題もある」

2017年09月20日 16時50分

【武田修宏の直言!!】ヘタフェMF柴崎岳(25)がバルセロナから奪ったゴールは本当に鮮やかだった。浮き球の落ち際だったとはいえ、あの左足ボレーシュートは簡単じゃない。それを涼しい顔で簡単にやってしまうのが柴崎の素晴らしいところ。改めて能力の高さを示したね。

 青森山田高時代から彼のプレーは見てきたが、攻撃のセンスは欧州のトップ選手と比べても引けはとらない。ヘタフェでも試合をコントロールし、ボールを持てば強弱をつけたパスで相手の嫌なところを突ける。バルサのイニエスタのようなプレーぶり。昨年のクラブW杯ではレアル・マドリード相手に2得点し、バルサからもゴールを奪ったことに目がいきがちだけど、試合を組み立てるという点はもっと評価されていいはずだ。

 もちろん課題もある。ヘタフェというチームはバルサやレアル、アトレチコ・マドリード、セビリアといったスペインの強豪とはチーム力に差があり、どうしても試合を通じて守勢に回ることが多くなる。バルサ戦も柴崎はサイドの守備に奔走し、攻撃への切り替えのスピードは遅くなった。チームの戦術として改善の余地はあるだろう。

 残念なことに、バルサ戦の後半にケガをして戦線を離脱することになったが、焦る必要はない。10月の日本代表戦の参加は難しいけど、11月にも代表チームは欧州遠征が予定されている。何より、彼の目標は来年のロシアW杯。そこで最高のパフォーマンスを見せるために、まずはじっくりケガを治してほしい。 

☆武田修宏:たけだ のぶひろ=1967年5月10日生まれ。静岡県出身。幼少期から「天才少年」と呼ばれたストライカー。名門・清水東(静岡)から1986年に読売クラブ(現東京V)入り。ルーキーながら11得点を挙げ、リーグVに貢献し、MVPにも選出された。Jリーグ発足後はV川崎や磐田、京都、千葉などでプレー。2000年には南米パラグアイのルケーニョに移籍。2001年に東京Vに復帰し、同シーズンで現役引退した。Jリーグ通算は94得点。JSL時代も含めれば152得点を挙げた。1987年に日本代表に選出。1993年米国W杯アジア最終予選でドーハの悲劇を経験した。

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