大雪延期で“被害総額”1000万円以上

2013年01月16日 16時00分

 14日の第91回全国高校サッカー選手権決勝(国立競技場)、鵬翔(宮崎)―京都橘(京都)は降雪のため、19日に延期された。首都圏開催となった1976年度以降、悪天候での延期は初めて。この決定による“被害総額”は、推定1000万円を超えることが判明。また、大学受験問題やテレビ中継問題も発生する大ドタバタ劇となった。

 

 都心では午前中から積雪が増し、正午にはこの日の試合開催が見送られた。このまま決勝戦を行わず両校優勝とする案も検討されたが、全国高等学校体育連盟サッカー専門部の横田智雄部長(55)は「高校選手権は特別な大会。決勝の重みを考えた結果です」と順延を決断した。

 

 ただ、ここから問題が山積み。授業のある平日を避ける方針が示され、土日の19、20日はスタジアムが使用できることがわかったが、事務局側は両日が大学入試センター試験日に当たることを懸念した。そこで、まずは両校に“受験生”がいないことを確認したという。

 

 また同大会を長年支援してきた中継局の意向も反映された。「日テレさん的にも放映権を持っている以上、決勝をやらざるを得なかったのではないか」(民放関係者)。最終的には日本テレビも延期を支持し「19日」の決勝開催案が提示されたという。

 

 ようやく外堀が埋まりつつあるなか、鵬翔の松崎博美監督(62)は「経済的なものもあって…」と吐露すれば、京都橘の米沢一成監督(38)も「金策の問題もある」。今度は5日間の開催延期で、両校サッカー部に金銭面で大きな負担がのしかかってきた。

 

 関係者によると、大会規定外の出費を合わせると、両校で1000万円を超える経費が必要だという。このため、日本サッカー協会の大仁邦弥会長(68)は「(金銭的な補助も)支援するところは支援します」と確約。高体連と調整していくことで、決勝戦延期の態勢がようやく整った。

 

 この決定にイレブンも「両校優勝は嫌だったので(延期は)よかった」と大歓迎。ドタバタがあったが、決戦は19日に仕切り直しとなった。