「なでしこ」人気急上昇の代償

2013年01月21日 14時00分

なでしこたちの裏舞台(1)

  2011年7月のドイツ女子W杯で優勝し、日本国民を大熱狂させたなでしこジャパン。その後も国民栄誉賞受賞にロンドン五輪での銀メダル獲得など話題を振りまき、いまや不動の地位を築いた。新連載「なでしこたちの裏舞台」では、そんな大ブレークの裏側に焦点を当てる。

 

 6日の第21回全日本大学女子サッカー選手権決勝(東京・国立競技場)は日体大が連覇を果たしたが、大会パンフレットには「国立に咲く ~君に魅せたい未来のヒロイン~」との見出しが掲載されている。実はそのタイトルは、修正されたものだったという。

 

 全日本大学女子サッカー連盟の幹部は「本来は『ヒロイン』ではなく『なでしこ』だった。なでしこジャパンにあやかろうとしていたが、日本サッカー協会から『なでしこ』という言葉を使うなと言われてしまった。最近は大学生から日本代表に選手が選ばれていないからかもしれない」と明かした。

 

 日本サッカー協会ではチームの愛称「なでしこジャパン」を商標登録しているが「なでしこ」は本来が花の名前で、広く一般的に使用されている。このため「なでしこ」の名前がつきサッカーとの関連をにおわせる“便乗商品”でも協会の規制対象外。それなのに協会傘下の団体に対して“使用不可”とするのは理不尽と言えるだろう。

 

 全日本大学女子連盟の河合一武理事長は「協会からクレームというか…。事務局がパンフレットを見せたところ(ダメと)言われて変えたそうだ。はっきり言われたわけでないけど…。あんまり大騒ぎしないでよ。自粛? まあ、そういうところ」と困惑気味。

 

 大ブレークする前なら「なでしこ」を使用することに、協会側が口出しすることはなかったはず。これも人気急上昇でマーケットが広がったことによる影響なのかもしれない。

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