【ACL】4発大逆転4強!浦和ミラクルの裏に3つの「結束」

2017年09月14日 16時30分

大逆転劇を演出した興梠(右)はGK西川(左)と歓喜のハイタッチ

 日本勢同士の対戦となったアジアチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝第2戦(13日、埼玉)は浦和が川崎に4―1で快勝し、2戦合計5―4として2008年以来9年ぶりの準決勝進出を決めた。1―3で敗れた第1戦(8月23日)の劣勢をはね返したが、ミラクルを起こした裏には3つの「結束」があった。

 まずは不利な状況を不利とも思わぬメンタリティーの共有。済州(韓国)と対戦した決勝トーナメント1回戦は敵地で0―2で敗れたが、ホームの第2戦を延長戦の末に逆転勝ちした。ここで得た自信は選手たちの心を一つにした。FW興梠慎三(31)は「済州戦で逆転できたので(川崎との)2点差も逆転できると思っていた」とさらり。川崎とは今季リーグ戦も含めて2戦2敗だったが、逆転のシナリオはチーム全体で描けていた。

 その興梠が前半35分に同点ゴール。先制されて沈みがちになったイレブンを勇気づける一撃となったが、これにも伏線があった。スルーパスを出したMF矢島慎也(23)にはミハイロ・ペトロビッチ前監督が解任されてから、興梠が口うるさく指導してきた。矢島は「慎三君から『前を向いたら待っているから』と言われている。威圧感があるので」とその内容を公開。エースと若手の周到な準備が逆転への布石を打った。

 浦和は「試合を見る目」においても一日の長があった。「主審が中東の人だったし、カードをすぐ出してしまうので、そこはこっちも気をつけていた」という興梠の言葉はイレブンの共通理解となっていた。そんな中で迎えた前半38分、川崎DF車屋紳太郎(25)がラフプレーで一発退場。スパイクの裏で“顔面蹴り”を食らった興梠の倒れ方がオーバーリアクション気味だったこともあって、早い時間から相手を10人にする有利な状況をつくり出した。

 勝つべくして勝った浦和は準決勝で上海上港(中国)と対戦する。無類の勝負強さを見せる“赤い悪魔”は07年以来のアジア制覇に向け「爆買い軍団」の壁も突き破る。