ハリルジャパンが欧州組の“秘密兵器”の発掘に本腰を入れる。

 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(65)は9日に「プライベートな問題」のため離日したが、その際に強調したのが今後に向けた新戦力の登用。「次の合宿のリストには少し新しい選手を入れようと思う」と10月のニュージーランド戦(6日、豊田)とハイチ戦(10日、日産)でのサプライズ招集を早くも予告した。

 特に力を入れるのが、海外組の開拓だ。指揮官は5月の海外組合宿にブルガリア1部ベロエ・スタラザゴラに所属するMF加藤恒平(28)を抜てきして周囲をアッと言わせたが、来年のロシアW杯に向けてその動きを加速させる。早速3人の外国人コーチを世界各地に派遣して、世界の舞台で通用するポテンシャルを秘めた選手の発掘作業をスタートさせた。

 今季のベルギーで大活躍しているMF森岡亮太(26=ワースランドベベレン)の招集をすでに検討しているが、懸案のセンターバック陣にはDF瀬戸貴幸(31=アストラ)やDF鈴木大輔(27=タラゴナ)らに注目している。

 さらに、若手には以前から関心を寄せていて今夏にポルトガル1部ポルティモネンセに移籍したFW中島翔哉(23)のほか、MF奥川雅也(21=マッテルスブルク)、MF遠藤翼(24=トロント)など海外で飛躍を期す有望株もいる。“ハリルマジック”の準備は着々と進められている。