【W杯アジア最終予選】サウジ戦采配裏目…ハリルのテストは失敗

2017年09月06日 16時30分

機能しなかった本田(左=ロイター)

【サウジアラビア・ジッダ5日(日本時間6日)発】日本代表は、ロシアW杯最終予選サウジアラビア戦で0―1で敗れ、最終戦を白星で飾れなかった。31日のオーストラリア戦(埼玉)で6大会連続W杯出場を決めて迎えた消化試合は、貴重なテストの場だったが、本大会に向けた収穫はほぼゼロ。バヒド・ハリルホジッチ監督(65)にとって「テスト失敗」は黒星以上に頭の痛い結果となった。

 試合後にインタビューを受けたハリルホジッチ監督は、いら立ちを隠せなかった。「敗戦に値した内容かどうかは分からないが、結果は負けてしまった。チャンスはいくつか作ったが、決め切れなかった」と険しい表情で語った。今後に向けては「しっかり分析して今後のことを考えたい」とだけ話し「メルシー(ありがとう)」と言って自らインタビューを打ち切った。

 それもそのはず。すでにロシア行きを決め、消化試合となった一戦にプラス材料はなかったからだ。テスト的な選手起用も可能だったが、前線の4人を入れ替えただけ。FW浅野拓磨(22=シュツットガルト)とMF井手口陽介(21=G大阪)を抜てきしてともにゴールを決めたオーストラリア戦がウソのように采配が裏目に出た。

 前半限定起用で送り出したFW本田圭佑(31=パチューカ)が機能しなかったのをはじめ、全幅の信頼を置くFW大迫勇也(27=ケルン)をベンチ外にしたのも失敗だった。指揮官は「FW岡崎(慎司、31=レスター)とFW杉本(健勇、24=C大阪)にチャンスを与えるためだった」と説明したが、先発した岡崎はビッグチャンスに絡めず、ノーゴール。岡崎に代わって0―1の後半22分に投入された杉本も結果を出せなかった。

 さらに後半35分からピッチに送り込まれたFW久保裕也(23=ヘント)も不発。代表での定位置になりつつあった右FWではなく、トップ下に入れた影響もあったとはいえ、3月の最終予選で2試合連続ゴールを決めた勢いを示せなかった。

 指揮官にとってW杯本戦に向けた選手起用のバリエーションを広げられなかったのは痛恨。ロシアW杯を決めた“祝福ムード”は一気に吹き飛んだ。