鵬翔イレブン発奮!興梠飛び入り練習

2013年01月13日 16時00分

 第91回全国高校サッカー選手権で、鵬翔(宮崎)が初の決勝進出を決めた。名門校が続々と敗退した中、決戦の舞台に残ったのはスター選手不在のダークホース。“下克上”の原動力の一つが、サッカー部OBたちの全面バックアップだ。5日の準々決勝終了後、地元の宮崎に戻って調整したが、そこに同校OBの元日本代表FW興梠慎三(26=浦和)が飛び入り参加したという。

 

 イレブンにとって大先輩の登場はまさにサプライズ。興梠が在籍した2005年はベスト8で敗退しており、それだけ後輩たちに期待をかけている証しだ。しかも、シーズンオフにもかかわらず、興梠は約2時間も後輩たちとミニゲーム。同じストライカーの後輩には直接アドバイスも送った。

 

 FW澤中拓也(3年)には「可能性を感じるから、もっとシュートを打て」、FW北村知也(1年)には「立ち上がり15分は緊張する時間だけど、何か一つプレーを成功させろ」との言葉を掛けた。2人ともこの日はノーゴールだったが、北村は「慎三さんの試合は見ているし、いつも参考にしています」と感激の表情で、ともに決勝では大先輩への恩返しゴールを誓っている。

 

 さらに同校の練習場には、OBたちからのエールが込められた“聖地”がある。松崎博美監督(62)によれば「OBが看板を立ててくれ、『目指せ国立』って書いてある。その前で一礼して、声を出して練習を終えるのが日課になっているんです」。興梠らOBの期待を背負った鵬翔イレブンが、新たな金字塔を打ち立てられるか。