ハリル続投宣言 「プライベートな問題」には触れず解任論者を牽制

2017年09月02日 16時30分

勢いを取り戻したハリルホジッチ監督

 日本国民に歓喜をもたらしたサッカー日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(65)は、W杯出場を決めたことで勢いを取り戻した。

 オーストラリア戦後には「プライベートなことで大きな問題がある」として会見での質疑応答を拒否。だが、一夜明けた1日になって急きょ会見が設定されたことで、午前練習の取材に訪れた報道陣は「重大発表か」と色めき立った。実際のところは、協会側がW杯決定後に会見の場を設けている慣例に従っただけ。緊迫したムードは一気に消えた。

 気持ちの整理をつけて改めて会見に臨んだ指揮官は「昨日は申し訳なく思っている。お祝いに水を差したくなかった」と謝罪。しかし「家族の問題」には「試合前は私の個人的な問題もあった」と触れただけで詳細を語ることはなかった。

 日本代表監督に就任以降の道のりを振り返り「他のところからオファーがあった。金銭面でも競技面でも、より良い条件を提示されたこともあった」と好条件での引き抜きもあったエピソードを披露。それでも「私はここで仕事を続ける」と強い意欲を見せ、日本サッカー協会の田嶋幸三会長(59)も「ロシアに向けて、私たちはハリルホジッチ監督をフルにサポートしていきたい」と続投の考えを改めて示した。

 その一方で指揮官は「私がどれだけ日本代表の監督を続けられるのかは結果次第。いつまでかは分からない」「私をいつでも解雇する力は会長にはある」と来年のロシアW杯までの指揮が“確定”ではない現状にイライラ。そして「私の判断が大多数を納得、満足させていないこともあるかもしれない。もしかしたら協会の中でもそうかもしれない」と協会内にくすぶる「解任論者」の動きを強くけん制した。

 オーストラリア戦で見せた采配と逆境からのW杯出場権獲得で一気に株を上げたハリルホジッチ監督。世論の後押しを味方にした指揮官と、対抗勢力の水面下でのバトルはしばらく続きそうだ。