サッカー日本代表が6大会連続6度目のW杯出場を決めた31日午後9時20分すぎ、東京・渋谷では試合をテレビ観戦していた店から続々と「おお~お~おおおおっおっおっ」の掛け声とともにサムライブルーの集団が飛び出し、われ先にと渋谷駅前のスクランブル交差点を目指した。交差点に膨らんだサッカーファンの輪は「ニッポン!」コールに沸いたが、恒例となったDJポリスの登場でボルテージは最高潮に。交通規制とともに「ゴールの喜びを分かち合いたいのは皆さんと一緒です!」とポリスが呼び掛けると、ひと際大きな歓声が上がった。

 大きな混乱もなく、試合終了から15分後を頂点に、驚くほどあっさりと人の波は引けていった。過去には痴漢やひったくりなどトラブルもあったが、この日は「知らない人からハイタッチされたけど、ハロウィーンと違って露出してないし、触られたりはない」(10代女性)と話した。

 大量動員された警察官も「肩車をやめなさい!」などと注意するシーンはあったが、大きなトラブルはなかった。

 大阪市の戎橋では喜んで道頓堀川に飛び込む若者が数人出た。