【W杯アジア最終予選】大迫が狙う「悔しい過去」の清算

2017年08月31日 11時30分

大迫(中)は過去の悔しさを大舞台で晴らせるか。右は本田圭佑、左は三浦弦太

 ロシアW杯アジア最終予選に臨む日本代表FW大迫勇也(27=ケルン)が悔しき過去の“清算”を狙っている。

 7月末に右足首靱帯を損傷したものの、驚異的な回復力で今回の招集に間に合わせた。大迫は「最初はケルンのドクターに(オーストラリア戦は)無理と言われたけど、思ったより早く回復してみんなビックリしていた。いろいろな人に支えてもらって戻ってこれた」と感謝の言葉を口にした。

 あとは結果で恩返しするだけ。その舞台は、エースとして期待されるロシアW杯だ。「(2014年の)ブラジルW杯は、何もできなかったので(ロシアで)借りを返したい」と決意を示した。

 世代別代表も含めて初めてのW杯だったブラジル大会は、苦い思い出しか残っていない。1次リーグ初戦のコートジボワール戦と2戦目のギリシャ戦で先発起用されたが、ポストプレーなどの持ち味を発揮できず、ともに後半途中でベンチに退いた。コロンビアとの3戦目は出番なし。日本は3戦未勝利で1次リーグ敗退に終わった。

 この屈辱があるからこそ、所属のケルンで思うようなプレーをできずに苦しんでも、昨年5月にドイツ紙で「ホームシックにかかっている」と誤報されても、気持ちを切らさず愚直に己のスキルを磨いてきた。その努力をハリルホジッチ監督に認められ、昨年11月に1年5か月ぶりに代表復帰。今ではハリルジャパンに欠かせないストライカーとなった。

 大迫の“リベンジストーリー”のクライマックスはこれから。自身だけでなく、周囲も笑顔になるハッピーエンドとなるか。