【W杯アジア最終予選】長友と吉田 戦術に“ズレ”

2017年08月30日 16時30分

長友の主張はチームに浸透しているのか

 勝てばW杯行きが決まるロシアW杯アジア最終予選オーストラリア戦(31日、埼玉)を前に守備陣の間で気になる“ズレ”が生じている。29日の練習では戦術確認も行い、決戦に向けて着々と準備を進めているが、肝心の試合の進め方に関しては意思統一ができていない様子だ。最重要ポイントは、勝利を絶対条件とするのか、それとも展開次第では引き分けでもよしとするのか。DF長友佑都(30=インテル)は「やっぱりホームなので勝たないといけない」と勝ち点3に固執すべきだと主張する。日本の最終戦がサウジアラビアとのアウェー戦なのに対し、オーストラリアはホームで最下位のタイ戦。ここで決めなければ厳しい状況に追い込まれるだけに、勝利のみを追求するのは当然と言える。

 だが、DF吉田麻也(29=サウサンプトン)は「0―0で流れれば相手もプレッシャーを感じる。僕らも(オーストラリア、サウジアラビアとの差が)勝ち点1あるし有利ではある。うまくマネジメントしていければ」との見解。勝利だけを求めて焦りが生じれば隙も生まれるだけに、勝ち点を計算した冷静な試合運びを心掛けるべき、という考え方だ。

 また、戦術の点でも「わざと引いて相手を来させてショートカウンターという、自分たちの経験や頭を使ってやらないと」と言う長友に対し、吉田は「僕らが回して相手が守ったほうがやりやすい。消耗も少ない」と逆の主張。

 ポジションごとに意見が食い違うケースはたまにあるが、同じDFの間でここまでズレが生じることは珍しい。致命傷にもなりかねないだけに、当日までにどこまで意見をまとめられるかがカギとなりそうだ。