【W杯アジア最終予選】兄貴分・大久保が香川にゲキ!メモリアルゴール決めろ

2017年08月30日 16時30分

険しい表情で練習場に入った香川真司

 ここでやらなきゃ、いつやるの! 日本代表MF香川真司(28=ドルトムント)が、兄貴分の元日本代表FW大久保嘉人(35=FC東京)から「メモリアルゴール」を厳命された。勝てばW杯行きが決まるロシアW杯アジア最終予選オーストラリア戦(31日、埼玉)に向け、緊張感は高まるばかり。そんな中、エースナンバー「10」を背負ってから約6年半、日本代表で印象に残る活躍ができていない男が強烈な“愛のムチ”を受けた。

 香川は29日、埼玉スタジアムで実戦形式のメニューなどをこなし、W杯最終予選未勝利の相手との大一番に備えた。「経験ある選手も含めて自信を持ってピッチに立てるような役割もやっていかないといけない。必ず勝って壁を乗り越えたい」とチームを引っ張る覚悟をにじませた。

 となれば、期待したいのは日本を歓喜させるゴール。だが「そういうことは考えていた」と前置きしながらも、続けた言葉は「自分自身がいい戦いをできれば、僕のところにも、みんなのところにもチャンスがある。やることを徹底すれば、必然的にその結果は生まれてくる」。日本をW杯に導く意欲はあっても“俺が俺が”という独善的なムードはなし。日本サッカー界の将来を左右する一戦を前にしても、あくまでチームの一員であることを強調した。そんな姿勢にもの申すのは、香川のこうした言動こそが“弱点”だと指摘し、改善を訴え続けてきた大久保だった。「激励? そんなベタなことはしていない」と話しつつも「(オーストラリア戦の)キーマンは真司。W杯を決めるような(印象に残る)ゴールを決めていないからこそ、ここで決めてもらいたい。『しっかりしろよ!』という感じ」と猛ゲキを飛ばした。

 香川は2011年1月のアジアカップから日本代表の10番を背負い、大きな期待をかけられてきた。だが大舞台ではことごとく不発。誰よりも弟分の実力を認めている大久保としても、悔しさがあった。だからこそ、今回の大一番でこれまでの汚名を返上するような一撃を熱望するわけだ。

 メモリアルゴールを決めてこそ日本代表の主力だ。FW本田圭佑(31=パチューカ)は4年前のW杯最終予選オーストラリア戦で14年ブラジルW杯出場権をつかむPKを決め、10年南アフリカW杯のデンマーク戦では豪快な直接FKを叩き込んで世界的に認められた。

 FW岡崎慎司(31=レスター)も09年6月のウズベキスタン戦で南アフリカW杯切符を獲得するゴールを決め、日本歴代3位の通算50得点を挙げるまでの大エースに成長した。

 今回は記録にも記憶にも残るヒーローになれる絶好の機会。左肩脱臼で出場できず、痛恨のドローに終わった6月のイラク戦のうっぷんを晴らし、10番のプライドを見せられるか。