W杯切符がかかる大一番の救世主はMF柴崎岳(25=ヘタフェ)だ! 日本サッカー協会は24日、ロシアW杯アジア最終予選オーストラリア戦(31日、埼玉)及びサウジアラビア戦(9月5日、ジッダ)に臨む日本代表メンバー27人を発表した。

 2015年10月以来約2年ぶりの代表復帰となった柴崎。バヒド・ハリルホジッチ監督(65)は「スペインで最初は順応に時間がかかったが、ここ最近の2試合をチェックして非常に興味深いプレーをした。さらにいいプレーができる能力を持っている」と高く評価した。

 柴崎は昨年12月のクラブW杯決勝で欧州王者レアル・マドリード(スペイン)を相手に2ゴールを奪う大活躍を見せ、指揮官はその実力を絶賛。代表復帰を検討していたが、1月末のスペイン2部テネリフェ移籍後に不安障害と診断されるなどメンタル面に課題を残し招集が見送られていた。

 だが現在は海外での生活にもすっかり適応し、今夏に移籍したヘタフェではレギュラーとして開幕を迎えた。20日のビルバオ戦ではスタメン出場して決定機を演出するなど活躍。不安の種だったメンタル面も「素晴らしい性格を持っている」とハリルホジッチ監督は成長を認め、天王山を見据えて招集を決断した。

 紆余曲折を経た天才司令塔が、日本に歓喜をもたらす存在となるか。