デビュー弾のパチューカ・本田 広告価値暴落危機も脱出

2017年08月24日 11時30分

本田(右)の“悪魔の左足”がいきなり火を噴いた(ロイター)

 ついにメキシコデビューしたFW本田圭佑(31=パチューカ)が一発で“暴落危機”から脱出した。右ふくらはぎ痛で実戦復帰が遅れていた本田は、22日のベラクルス戦で後半12分から途中出場し、同27分に左足で豪快ミドルを決めて初ゴール。デビュー戦で離れ業をやってのけた。

「なかなかプレーできずにイライラしていたが、途中出場できて興奮した。言葉にならない」とデビューまでの苦難の道のりを感慨深げに振り返った背番号2。23日に行われたACLの川崎―浦和戦後に取材に応じた日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(65)も本田について「私も見た。素晴らしいデビュー戦だ。プレーをして点も取った」と絶賛した。大一番のロシアW杯アジア最終予選オーストラリア戦(31日、埼玉)に向け、安心と興奮が入り交じった様子だった。

 新天地でのデビューがずれ込み、代表落選の瀬戸際まで追いつめられていた。代表発表前最後となる実戦の場で満点解答を見せたが、この一撃でピッチ外の窮地をも脱したようだ。

「本田選手の広告価値はしばらく高止まりしているが、最近のもろもろの事情から今までよりも低い契約額を求めるクライアントも出てきていた」と大手広告代理店関係者は明かす。

 本田のCM契約料は日本人アスリートの中でもトップクラスの1本5000万円前後が相場となっている。しかし今夏にイタリア1部の名門ACミランから日本のサッカーファンになじみのないメキシコへ“都落ち”。代表でもレギュラーの地位を剥奪され、新天地でのいきなりのケガで落選危機にまで陥った。仮にこのままメキシコで鳴かず飛ばずで代表からも外れる事態になっていたら、広告相場の暴落は確実な情勢だったのだ。

 そんな危機的状況を“悪魔の左足”で振り払った。サッカーでもビジネスでも存在感はやはり際立っている。