【ACL】武田修宏氏「第1戦ホームの川崎が有利」

2017年08月22日 16時30分

【武田修宏の直言!!】J1川崎と浦和の日本勢対決となったアジアチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝第1戦は、23日に等々力陸上競技場で行われる。

 近年、ACLの舞台で低迷している日本勢が準々決勝に2チーム残っていることは喜ばしいことなんだけど、ここで直接対決というのはやはりもったいないね。どちらもストロングポイントを持ったチームだけに、この勝者がアジア王者になる可能性は高いと思う。

 とはいえ、今の両チームの状態を比較すると、川崎有利と言わざるを得ないね。シーズン当初は浦和のほうが完成度も高く、サッカーの質もアジア随一と見ていたが、守備の負担が予想以上に大きく、ペトロビッチ監督が解任される原因にもなってしまった。

 浦和は監督が代わり、ダイレクトプレーなど攻撃の形は継続している。だが、守備に関しては完全に修正できたとは言いがたい。DFマウリシオを補強して「個」の部分では強くなったが、連係面はまだまだ。特にサイドの裏のスペースのカバーに不安がある。川崎はそこを突くのが抜群にうまいだけに、7月のリーグ戦同様、大量失点の恐れもある。

 川崎は守備が安定したことに加え、攻撃のバリエーションが増えたことで破壊力も増した。移籍してきたMF阿部がフィットし、ケガで出遅れていたMF家長の復帰で攻撃にアクセントがつけられるようになった。ここにFW小林、MF中村、MF大島も絡んでポゼッションとカウンターを使いこなせるのは大きな強みだ。

 第1戦は川崎のホームとはいえ、浦和がボールを持つ展開になるだろう。川崎とすれば浦和のパス回しに食いついてしまうとスペースを狙われるので、しっかり守ってカウンター狙いの方が戦略的にはまるはず。7月の勝利で浦和に対していいイメージもあるから、落ち着いた試合運びができるのもプラスだ。先制点がカギを握る試合だが、川崎が先勝して第2戦を迎える展開になるんじゃないかな。

☆武田修宏:たけだ のぶひろ=1967年5月10日生まれ。静岡県出身。幼少期から「天才少年」と呼ばれたストライカー。名門・清水東(静岡)から1986年に読売クラブ(現東京V)入り。ルーキーながら11得点を挙げ、リーグVに貢献し、MVPにも選出された。Jリーグ発足後はV川崎や磐田、京都、千葉などでプレー。2000年には南米パラグアイのルケーニョに移籍。2001年に東京Vに復帰し、同シーズンで現役引退した。Jリーグ通算は94得点。JSL時代も含めれば152得点を挙げた。1987年に日本代表に選出。1993年米国W杯アジア最終予選でドーハの悲劇を経験した。

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