【ロシアW杯アジア最終予選】ハリルジャパン 開幕2戦連発レスター・岡崎と心中だ

2017年08月22日 11時00分

電光石火弾でサポーターを喜ばせた岡崎(右手前=ロイター)

 6大会連続のW杯出場をかけた大一番は侍ストライカーと心中だ。ロシアW杯アジア最終予選オーストラリア戦(31日、埼玉)が近づくなか、欧州組で出色のプレーを見せているのがFW岡崎慎司(31=レスター)。レギュラーの座も危ぶまれたが、ふたを開けてみれば開幕2戦連続ゴールと大暴れ。代表でも崖っ縁だったが、意識改革に成功し、2大会ぶりの“W杯決定弾”に期待が高まっている。

 開幕前は次々と強力ライバルが加入し、放出候補にすら挙がっていた岡崎。しかし、英プレミアリーグが開幕すると11日には強豪アーセナルを相手に今季のチーム初ゴールを決め、続く19日のブライトン戦では開始わずか52秒で先制ゴール。2―0でチームに今季初勝利をもたらした。

 シーズンが始まったばかりで疲れもなく、早くも絶好調モード。日本代表が迎える運命の一戦に向けても期待は高まる。

 最終予選では昨年11月のサウジアラビア戦以降、1トップのレギュラーはFW大迫勇也(27=ケルン)に固定されていたが、右足首の靱帯損傷で実戦復帰のメドが立っていない。日本サッカー協会の西野朗技術委員長(62)はオーストラリア戦に間に合う可能性も示唆したが、決戦のスタメンを託すには心もとない。そうなれば、最高潮の仕上がりと百戦錬磨の実績を併せ持つ岡崎がスタメンに起用されるのは自然の流れだろう。

 バヒド・ハリルホジッチ監督(65)も岡崎の勝負強さには全幅の信頼を寄せている。岡崎が代表でレギュラー落ちしてくすぶっている時にも「もっと点を取ってほしい!」と猛ゲキを飛ばし、クラブでも代表でもゴールに貪欲になるよう活を入れていた。

 昨季までの岡崎は「クラブと代表では求める役割が違う」と割り切っている様子だったが、ストライカー出身の指揮官の求めに応じて“原点回帰”を決意。クラブでは守備への献身性が評価されていたものの、今季は守備の比重を減らして前線に残る時間を増やした。

「時と場合によるが、遅れて守る感覚を保ち続けている」。ゴールを意識する姿勢は、より鮮明になった。ハリルホジッチ監督との絆が“ストライカー岡崎”を再び覚醒させたのだ。

 岡崎は2009年6月のウズベキスタン戦で決勝弾を決めて日本を南アフリカW杯へと導いた。大一番で無類の強さを誇る生粋の点取り屋。埼玉スタジアムで日本に歓喜をもたらす一撃を見せてくれそうだ。