右ふくらはぎ痛で新天地でのデビューが遅れているFW本田圭佑(31=パチューカ)に“最後の審判”が下る。

 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(65)は17日、都内で取材に応じ、海外組の故障者をチェックするため代表チームのトレーナーを派遣したことを明かした。

「今トレーナーをメキシコに送って、本田を見てもらっている。先ほども話をした」

 右足首靱帯損傷のFW大迫勇也(27=ケルン)や左肩脱臼の回復が遅れているMF香川真司(28=ドルトムント)らドイツ勢のもとにも別のトレーナーを送り込んだが、特にメキシコに派遣したスタッフとは連絡を密に取っており、やはり本田の状況が気掛かりなようだ。

 本田は練習に復帰しており、現地では22日のベラクルス戦でベンチ入りする可能性が報じられている。しかし、ふくらはぎは故障を再発しやすい箇所だけに慎重な見極めが必要。W杯切符がかかるアジア最終予選オーストラリア戦(31日、埼玉)について日本サッカー協会の西野朗技術委員長(62)は「コンディション重視」の方針を明言している。

 24日のメンバー発表まで残された時間は少ないだけに、最終チェックで患部の状態に少しでも不安があれば、何のためらいもなく“本田切り”を決断することになりそうだ。