ハリルジャパン頼みの綱は「アギーレチルドレン」

2017年08月17日 16時30分

アギーレ前監督の眼力が脚光を浴びている

 あの監督の“遺産”が最後の頼みの綱となるのか。6大会連続のW杯出場がかかるロシアW杯アジア最終予選オーストラリア戦(31日、埼玉)が目前に迫るなか、故障者が続出して不安を抱えるハリルジャパン。代役や新戦力のリストアップが進んでいるが、ここへきて有力候補に挙げられ始めた選手たちにはある“共通点”が浮かび上がっている。そのキーワードとは――。

 オーストラリアとの決戦を控えるハリルジャパンだが、右ふくらはぎを痛めたFW本田圭佑(31=パチューカ)や右足首靱帯損傷のFW大迫勇也(27=ケルン)などケガ人が相次いでいる。

 ハリルホジッチ監督は「どこまで回復するかも見ないといけない」とする一方で「ラージリストは全員追跡している。代わりを探さないと」。故障者が間に合わない有事の際の備えと、チーム活性化も図るため数人の入れ替えを検討している。本紙既報のMF柴崎岳(25=ヘタフェ)に加え、複数の関係者の話を総合するとFW武藤嘉紀(25=マインツ)の代表復帰も濃厚だ。

 柴崎は今夏にヘタフェ移籍後すぐにホセ・ボルダラス監督(53)の信頼を獲得。プレシーズンマッチでも活躍を続け、11日の強豪アトレチコ・マドリード戦でも指揮官や現地メディアから高い評価を受けている。

 また、武藤は12日のドイツ杯1回戦リューネブルク戦で2ゴールと大暴れ。ハリルホジッチ監督は6月のイラク戦メンバー発表時に「武藤も考えた」と語ったように評価の高さは変わっておらず、昨年9月以来の代表返り咲きとなりそうだ。

 また、手薄なトップ下の穴を埋めるべく選考のテーブルに載せられているのが、今夏にベルギー1部ワースランドベベレンに移籍したMF森岡亮太(26)だ。開幕から3試合連続でフル出場し、5日のメヘレン戦では2ゴールの活躍。12日のオーステンデ戦でも1アシストを記録するなど、欧州組の中でもコンディションの良さと勢いは群を抜いている。

 懸案の守備陣を立て直すべく、DF太田宏介(30=FC東京)やDF植田直通(22=鹿島)、スペイン2部タラゴナで成長を見せるDF鈴木大輔(27)にも白羽の矢が立てられている。代表経験者で即戦力の面々が絞り込まれているが、これら有力候補に共通するのがハビエル・アギーレ前監督(58)に抜てきされたメンバーという点だ。

 八百長疑惑により解任されたアギーレ氏だが、現在でも協会内では「指導力は本当に素晴らしかった」との声が根強く選手を見る目は確か。ハリルジャパンには定着できていないが、W杯切符がかかる大一番で「アギーレチルドレン」が救世主となるかもしれない。