神戸・ネルシーニョ監督解任の裏にフロントとの“溝”

2017年08月17日 16時30分

ネルシーニョ監督

 J1で11位と低迷する神戸は16日、ネルシーニョ監督(67)の解任を発表した。開幕前に元日本代表FW田中順也(30)など積極補強を行ったが、チームが上位争いできたのはシーズン序盤だけ。巻き返しに向けて今夏には元ドイツ代表エースのFWルーカス・ポドルスキ(32)や元日本代表FWハーフナー・マイク(30)も加入するなど超大型補強で注目を集めた。

 しかし、ポドルスキ加入後も1勝3敗。不振から抜け出すどころかチーム状況は悪くなる一方で、クラブ側は更迭の決断を下した。ネルシーニョ監督は「プロとして皆さんの期待に応えられなかったことに大きな責任を感じています」とクラブを通じてコメントを残し、チームを去ることになった。後任として吉田孝行ヘッドコーチ(40)が暫定的に指揮を執ることになり「監督経験はないのでチーム一丸となってやっていこうと選手には話した」と厳しい表情で語った。20日の横浜M戦(ノエスタ)が初采配となる。

 今回の解任劇の背景には、フロントと現場の間に生じていた“溝”がある。指揮官の意向をよそにクラブ側が主導して補強を進め、チームバランスは二の次でビッグネームの獲得を優先。補強方針が食い違う上に、ポドルスキのような世界的な大物はネルシーニョ監督の手に余り、チームは負の連鎖に陥っていった。主力選手の一人が「チームは本当に良くない状態」と嘆くほどだった。

 吉田コーチの指揮はあくまで暫定的で、クラブ側は三木谷浩史会長(52)の号令のもと複数の欧州の大物監督をリストアップ。とはいえ、チームの現状を考えると再建への道のりは険しそうだ。