名古屋困惑ピクシー“流出”の危機

2013年01月13日 11時00分

 名古屋のドラガン・ストイコビッチ監督(47)が“流出”の危機だ。ストイコビッチ監督は名門アーセナル(イングランド)のアーセン・ベンゲル監督(63)から後継者に指名されているが、そのベンゲル監督が今年6月で契約満了となる。このため、Jリーグのシーズン中にアーセナルへ引き抜かれる可能性があり、名古屋側も困惑しているという。

 ストイコビッチ監督は昨年11月に名古屋と契約を更新し、Jリーグの外国人監督としては最長タイとなる6季目で、2013年シーズンも指揮を執ることになった。ただ名古屋サイドは指揮官の動向を不安視する。

「今年のピクシーはどうなるか分からないよ。6月で(アーセナルと)ベンゲルの契約が切れるからね。ベンゲルは(アーセナルの)総監督になって、よく(自分のことを)分かっている人間を連れて来たいのではないか」と名古屋幹部は困惑気味に明かした。

 1995年にベンゲル監督が名古屋を指揮していた時のエースがストイコビッチ監督で、かねて2人は師弟関係にある。昨年は「ピクシーには後継者になってほしい」(ベンゲル監督)と直々にアーセナルの次期監督に指名され、大きな波紋を広げた。名古屋はいよいよ“その時が来る”と見ているわけだ。

 しかもベンゲル監督は退任後、総監督に就任し“院政”を敷く構え。現場の指導は腹心のストイコビッチ監督と、二人三脚でチーム強化を進めていく方針ともいわれる。ピクシーも恩師のいる欧州ビッグクラブから正式なオファーが届けば、承諾する可能性は高いだろう。

 名古屋にとってはシーズン中に、指揮官が退任することは絶対に避けたいところ。だが、流出するようなことがあれば、今度は主力選手の去就問題にも発展しかねない。というのもベンゲル監督は3日、今後の補強方針について「注目しているマーケットは日本」と明言しているからだ。

 日本事情に精通するストイコビッチ監督とアーセナルでタッグを組むことになれば、日本人獲得の方針が加速することは間違いない。“スピードスター”ことロンドン五輪代表FW永井謙佑(23)やDF田中マルクス闘莉王(31)らの獲得に動くことになるかもしれないのだ。

 名古屋の久米一正GM(57)は引き抜き問題について「アーセナル? クラブにも、ピクシーにも話は来ていない」と話しているが、アーセナルの動向次第では、名古屋に激震が走りかねない。