前園氏が恩師・松沢隆司氏を悼む「ドリブル勝負のスタイルを確立できたのは先生のおかげ」

2017年08月17日 11時00分

故松沢隆司氏

【前園真聖 ゾノの焦点!】母校・鹿児島実業高校サッカー部の元総監督、松沢隆司先生が11日に死去されました。まだ76歳。心からお悔やみを申し上げます。

 高校時代は先生の自宅に下宿をしながらサッカーはもちろん、礼儀作法、人としての心構えを教えていただきました。言葉では言い表せないほど感謝しています。

 先生は普段から厳しい方で、在学中はこちらから話しかけることができませんでした。それでも卒業後は定期的にお会いするようになり、いつも助言をいただき原点に戻れる気がしていました。昨年10月に鹿児島でサッカー教室をした時に奥様と来てくれましたが、それが最後の対面でした。

 高校時代は指導も練習も非常に厳しかった一方、選手の個性は尊重してくれました。当時から得意だったドリブルを試合でも多用していましたが、一部には高校生がドリブルを駆使するのをよく思わない指導者もいます。しかし先生は将来も見据え、何も言いませんでした。おかげでプロになってドリブルで勝負するプレースタイルを確立できましたし、日本代表でもプレーできました。

 他にも鹿児島実高からは、遠藤兄弟(彰弘氏、保仁=G大阪)、城彰二氏、松井大輔(オドラ・オポーレ)らたくさんのJリーガーが誕生しています。しかも、その多くが日の丸を背負いました。それも松沢先生の功績ですし、日本サッカー界に大きく貢献した方であるのは間違いありません。

 今後は、これまで松沢先生が言われたこと、その遺志を引き継ぎ、少しでも多くの方に伝えていくのが自分の役割になるのかなと考えています。(元日本代表MF)