“王道”でブレークだ。ドイツ2部インゴルシュタットに加入するMF関根貴大(22=浦和)が10日、羽田空港からドイツへ向けて出発した。

 搭乗便の出発時刻の2時間前までにチェックインを済ませる予定だったが、お盆休み前の大渋滞に巻き込まれて空港に到着したのは出発55分前。「高速(道路)に乗ってみたら全然動かなくて…。本当に飛行機に乗れないかと思った」とドタバタの旅立ちとなった。

 それでも自身初の海外移籍へ気合は十分だ。「FW原口元気くん(26=ヘルタ)から『お前は行きたいのか行きたくないのか』と言われて挑戦したい気持ちが強かった」と先輩の言葉が決断を後押ししたと説明。「インゴルシュタットも(ユニホームが)赤いチーム。自分が育ってきたチームと同じカラーでやれるのは何かの縁」と“レッズ魂”を強調した。

 浦和からドイツへの移籍組は原口のほか、MF長谷部誠(33=Eフランクフルト)やレーバークーゼンなどに所属したMF細貝萌(31=柏)ら揃って活躍した“黄金パターン”。先輩に続いて欧州で羽ばたけるか。