メッシは伝説の選手にはなれない

2013年01月12日 11時00分

 メッシは世界最高の選手ではない――。世界年間最優秀選手「FIFAバロンドール」を史上初めて4年連続で受賞したFWリオネル・メッシ(25=バルセロナ)に賛否両論が吹き荒れた。前人未到の快挙に大絶賛の声が上がる一方、サッカー界の重鎮からアルゼンチン代表としての“実績不足”を問う声が噴出。ペレ氏(72)やディエゴ・マラドーナ氏(52)のような伝説にはなれないと指摘された。

 

 メッシのチームメートでスペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(28)は「今の勢いを保てれば、5年連続でバロンドール受賞も可能だ」とメッシを称賛。しばらくはサッカー界の主役に君臨することは間違いないという。今回も圧倒的な得票を得ており、早くも来季の大本命と言える。

 

 史上初の4年連続受賞で、1983年から3年連続受賞した元フランス代表MFミシェル・プラティニ氏(57=UEFA会長)を超えた。国際サッカー連盟(FIFA)のゼップ・ブラッター会長(76)もポルトガル代表FWクリスチアーノ・ロナウド(27=レアル・マドリード)と合わせ「2人は生ける伝説だ」と大絶賛した。

 

 メッシが世界最高の選手であることを証明した形だが、一方で異論もある。それはメッシがアルゼンチン代表として「W杯」というビッグタイトルを手にしていないからだ。元ブラジル代表FWロマーリオ氏(46)は「メッシはW杯を制していない。まだペレやマラドーナたちと比較することはできない」と断言。

 

 3度W杯で優勝し、“サッカーの王様”と呼ばれるペレ氏も昨年、フランス紙「ルモンド」でこう話している。

 

「私とメッシはほぼ同レベルにあると言っていい。その一方、メッシはバルセロナでは偉大な選手だが、アルゼンチン代表ではまだ成功していない。W杯で3度優勝したら対等に話をしよう」

 

 実際、メッシはアルゼンチン代表ではクラブほどの実績を残せていない。2010年南アフリカW杯では、メッシ擁するアルゼンチンが優勝候補と言われたが、まさかのベスト8敗退。大会で1点も奪えなかったメッシは、散々なパフォーマンスで猛批判を浴び、「戦犯」とされたほどだ。

 

 ただ、メッシはまだ25歳。昨年は代表で2回のハットトリックを決め、7試合で12ゴールを挙げるなど徐々に代表でもフィットしてきている。偉大な先人たちの批判を封じるためにも、14年ブラジルW杯で優勝するしかないようだ。