J1FC東京の元日本代表MF石川直宏(36)が2日、今季限りでの現役引退を発表した。

 左ヒザの負傷に悩まされ「自分のプレーを期待してスタジアムに来てくれる方々の活力になるようなプレーができるのか、クエスチョンマークが付いた」と引退の決断に至った理由を語った。

 2000年に横浜Mでデビューし、02年途中にFC東京へ移籍後は東京一筋で過ごし、日本代表でもプレーするなどJリーグを代表するストライカーとして活躍した。

 一方、18年にわたるプロ生活ではメディアを通じて積極的に自らの考えを発信する姿勢を大事にしてきた。しかし近年は、日本代表クラスの選手をはじめ取材対応をないがしろにする選手が多く、警鐘を鳴らす。「そういう選手が残念ながら増えている。プレーで示して、言葉で示して両方でいいじゃん。こんなに自分の思いを伝えられる機会はない。早いうちからそういうことに気づけるとプレーの幅も広がる」と熱く訴えた。

“東京のレジェンド”が贈る金言は日本サッカー界の後輩たちに届くか。