GK経験で戦術眼磨いた香川

2013年01月12日 10時30分

香川真司〜ザックジャパン10番の原点〜(2)

 日本代表FW香川真司(23=マンチェスター・ユナイテッド)は小学2年生で地元のマリノFC(兵庫)に入団。すぐに才能が開花して天才と呼ばれるようになったが、それ以前は“ストリートサッカー”で技を磨いたという。

 

 マリノFCの北野安伸総監督(56)は「(香川が)小さいころに住んでいたマンションの近くに公園があって、4つの広場でいつも子供たちがサッカーをしていた。レベル別に分かれていて、下から始めて上に上がっていく形で、いつも意気込んでやっていた」と意外なルーツを明かした。

 

 本場ブラジルでは子供たちは路上でプレーしながら技術を習得するのが一般的。香川も幼少からストリートサッカーに興じることで、巧みなボールコントロールを身に付けた。小学生になるころには、最上位レベルに上り詰めた。マリノFCに入団後も技術の向上のために、路上でプレーする機会が多かったという。

 

 マンUでも見せる高い技術の原点と言える。さらに北野総監督は「うちではなるべく全てのポジションをやらせるようにしている。香川も例外じゃなくて、GKもやっている。練習試合にもGKとして何度か出ているんです。ボールをじっくり見るようになり、視野も広くなる。声出しや指示もするから、サッカーに対して違った見方ができるようになったのでは」

 

 GK経験で、ストリートの技術を生かす戦術眼が養われていった。小学4年生になるころには上級生を抑え、チームトップの地位を確立。一方で「合宿では全員で腕相撲大会を開くのですが、香川は強くなくてね。すぐに負けてものすごく悔しがっていた時もあった」。足ではチームでナンバーワンでも、当時の腕力は人並みだったとか。