Jリーグルヴァンカッププレーオフ第2戦が26日に行われ、J1広島はFC東京に0―1で敗れ、2戦合計0―2で決勝トーナメント進出を逃した。ヤン・ヨンソン新監督(57)の公式戦初采配だったが、勝てそうで勝てないチーム状況は相変わらず。リーグ戦で降格圏(17位)に沈む悪い流れを断てないでいる。

 0―0の後半19分に先制を許した直前には決定機を逃しており、どちらが勝ってもおかしくない試合だった。だが、そこで露呈したのは得点力不足。森保一前監督(48)が辞任し、立て直しの切り札として期待される新指揮官の手腕をもってしても改善の兆しは見えず「クロスから仕掛けるところが足りなかった。クロスを入れるクオリティーを上げなければならない」と不満を漏らしたほどだ。

 G大阪から移籍し、広島デビューとなったDF丹羽大輝(31)も「勝ってもおかしくない内容だったが、決めるところで決めなければ勝てない」。もはや頼みの綱は、G大阪で3冠獲得(2014年)に貢献したFWパトリック(29)しかいない。この日はベンチ外だった点取り屋が機能しなければ、J1残留は厳しくなりそうだ。

なお、もう1試合はC大阪が1―0で札幌を下し、2戦合計3―0で8強入り。準々決勝の組み合わせ抽選会は31日に行われる。