【メキシコ・パチューカ23日(日本時間24日)発】メキシコ1部リーグのパチューカに移籍した日本代表FW本田圭佑(31)のデビューが大幅に遅れることになった。

 敵地でUNAMとの今季リーグ開幕戦。ベンチ外だった本田はスーツに身を包み、スタンドで新チームの初実戦を見守った。前半にFK弾で先制を許すと、試合を支配しながらも、チャンスを生かせないまま無得点。0―1と敗戦し、手痛い黒星スタートとなった。

 試合後の会見でディエゴ・アロンソ監督(42)は、本田について「彼は足の筋肉に違和感を抱えた状態でやってきた。まずはそれを回復させなければならないし、高地を含め、チームメートのレベルへの適応も必要だ」と明かした。その上で「3~4週間のうちには試合に参加できると見込んでいる」。

 違和感の詳細な部位などは不明ながらも、指揮官は本田の起用には慎重な姿勢とあって、メキシコデビューは8月22日のホーム・ベルクルス戦まで持ち越されそうだ。

 一方で、日本代表への影響も懸念される。8月31日には、勝てば6大会連続のW杯出場権が得られる大一番、ロシアW杯アジア最終予選オーストラリア戦(埼玉)が控えている。実戦感覚や体調を含め、足に不安を抱えるエース本田の状態はハリルジャパンにとって大きな気がかりだ。