去就が注目されていた日本代表FW本田圭佑(31)の移籍先がメキシコ1部パチューカに決定した。

 14日に自身のインスタグラムを更新し「メキシコのパチューカと契約した」とコメント。クラブ幹部と談笑しながら契約書にサインし、背中に「Keisuke Honda」と書かれた新天地のユニホームを手に取って広げる様子の動画もアップした。

 本田は3年半在籍したイタリア1部ACミランとの契約が6月末で切れ、移籍先を探していた。6月に日本で来季に向けた練習を開始した際には「多くのクラブが興味を示してくれている。まずは全てテーブルの上に載せてみる」と説明。早くから獲得に動いていたJクラブに加え、イングランドやスペインからも関心が寄せられ、7月に入ってからはトルコ1部の強豪ガラタサライからもオファーが届いたと現地で報じられた。

 一方で「最後まで粘ってみようと。本当にじっくり、後悔しないように決めたい」と欧州のビッグクラブなど魅力的なオファーをギリギリまで待つ考えも示し長期戦も予想されたが、急転して電撃的なメキシコ行きが決まった。

 本田が入団するパチューカは国内リーグで6度の優勝を誇る名門。2000年以降は北中米カリブ海チャンピオンズリーグを5度制覇するなど国際大会でも実績を残しており、4月末に行われた昨シーズンの決勝でも勝利して同大陸王者として12月に開催されるクラブW杯(UAE)への出場をすでに決めている。

 本田は新天地選びの条件として「チームのビジョン、サッカースタイル、来季の目標。ここが納得いくものならサインする」とポイントを挙げていた。クラブW杯には欧州王者としてレアル・マドリード(スペイン)も出場。本田が憧れと公言するクラブでもあり、真剣勝負をできる可能性もあることが決断を後押ししたのかもしれない。

 本田の新たなスタートに注目が集まる。