鳥栖入りの清武弟に“兄を見習うな”

2013年01月08日 16時00分

 全日本大学サッカー選手権決勝(6日、東京・国立競技場)で福岡大は1―3と早大に敗れた。その福岡大のMF清武功暉(21)は、日本代表FW清武弘嗣(23=ニュルンベルク)を兄に持つ。今後は同じプロとして、Jリーグ鳥栖に入団するが、周囲から意外な声が噴出した。

 

 清武兄弟の恩師で数々の代表選手を育ててきた明治北SSCの新庄道臣総監督(68)は「功暉は兄の弘嗣とは違ってサッカーセンスがないし、テクニックもない。今の状況では、プロに入ってもどうやって生き残っていくか…。これからが大変だよ」とかなり辛口。

 

 兄弘嗣は日本代表レギュラーで、ロンドン五輪では日本をベスト4に導いた将来のエース候補。比較するのは酷だが、新庄総監督があえて功暉に苦言を呈したのは理由がある。現時点では物足りないものの、粗削りなところが多い分、覚醒する可能性が高いからだ。

 

「弘嗣はナイーブすぎるが、功暉はとにかくハートが強い。どんな状況でもプレッシャーを感じたことがない。フィジカルもなかなかのものがある。MF本田(圭佑=26、CSKAモスクワ)のような選手を目指してほしい。化けるだけの素質はある」

 

 功暉は幼少のころから強気なタイプ。大舞台でも臆することなく、実力以上のプレーを発揮する勝負強さが持ち味だ。ビッグマウスな面もあって、本田と酷似する。「功暉は大分のユースからトップに昇格できなかった。本田もG大阪ユースに上がれない悔しさを糧にしたし、功暉もそれをバネにしてほしい」

 

 新庄総監督の言葉に功暉も「どうしても兄と比較されますが、自分は自分なりの色を出していきたいと思っています」と話し、日本のエース本田のような力強いプレースタイルの確立を目指すという。近い将来、兄弟そろって日本代表となる日が来るかもしれない。