【武田修宏の直言!!】J1広島の森保一監督(48)が辞任した。前半戦を終えて2勝4分け11敗と降格圏の17位。毎年のように選手が入れ替わる中で、2012、13、15年と3度のJリーグ制覇を果たしたけど、プロの世界は結果がすべてだからね。ここで退任するのは残念だけど、仕方ないところかな。

 森保氏とは「ドーハの悲劇」と呼ばれた1993年米国W杯アジア最終予選を戦った日本代表のチームメート。何事にも真面目に取り組むし、勉強熱心。そして何より人間性が素晴らしいよ。まずはゆっくり休んで、再び指揮官としてピッチに戻ってきてほしいね。

 それに、Jリーグで森保氏ほどの実績を残した日本人監督っていないんじゃない? 長年広島を指導した経験は本当に貴重なものだし、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)やクラブW杯にも出場して、国際経験も豊富でしょ。ぜひ20年東京五輪の代表監督になってもらいたいね。

 国際試合では欠かせない守備面の構築にも定評があるし、かつてU―20日本代表コーチを務めていた経験もあるから、原則23歳以下の選手で戦う五輪でも不安はないよ。実績も実力も含め、本当に適任と思う。しかも結果的にフリーになったんだから、今が絶好のチャンスじゃない?

 それにドーハ組のラモス瑠偉さん(60)、三浦知良さん(50=J2横浜FC)、オレと北沢豪さん(48)らが森保氏を全面サポートしサッカー界を盛り上げるから、日本サッカー協会には検討してほしいね。

☆武田修宏:たけだ のぶひろ=1967年5月10日生まれ。静岡県出身。幼少期から「天才少年」と呼ばれたストライカー。名門・清水東(静岡)から1986年に読売クラブ(現東京V)入り。ルーキーながら11得点を挙げ、リーグVに貢献し、MVPにも選出された。Jリーグ発足後はV川崎や磐田、京都、千葉などでプレー。2000年には南米パラグアイのルケーニョに移籍。2001年に東京Vに復帰し、同シーズンで現役引退した。Jリーグ通算は94得点。JSL時代も含めれば152得点を挙げた。1987年に日本代表に選出。1993年米国W杯アジア最終予選でドーハの悲劇を経験した。

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