Jリーグは27日、中西大介常務理事(51)がパワーハラスメントおよびセクシュアルハラスメントを行ったため辞任したことを発表した。

 中西常務理事は、2016年にJリーグの女性職員に対して業務時間内に高頻度で業務に関係ない電話をかけ、その職員に好意を抱いていることがうかがえる内容のメールを送信。さらに映画、美術館、コンサート、食事にも誘い、実際に行っていた。また、15年から16年にかけて一般的な女性感情の基準において、不快感を持たれる言動を行った。

 Jリーグ内のハラスメントに関するホットラインに職員から通報があったことで一連の行為が発覚。被害職員は複数人に上るという。

 Jリーグで“ナンバー3”にあたる常務理事による前代未聞の不祥事に、村井満チェアマン(57)は「ファン、サポーターの皆様、クラブ関係者、メディアや、数多くの関係者の方々に、大変不快な思いをさせたこと、大変申し訳ありませんでした」と深々と頭を下げて謝罪。その上で「私の管理責任も問われる」として、役員報酬を3か月間10%カットすることも決まった。