サッカー日本代表MF加藤恒平(28=ベロエ・スタラザゴラ)が26日、所属クラブに合流するため羽田空港から出発した。

 サプライズ招集された今回は、試合のピッチに立つことなく終わったが、実りある初代表だった。「試合には出たかったけど、攻撃も守備も全てのレベルを上げないと代表でスタメンを取れない。自分が試合に出てチームを勝たせるために全ての能力を引き上げないといけない」と大きな刺激を受けた。

 そのためにも「5大リーグ(イングランド、イタリア、ドイツ、スペイン、フランス)の2部以上」のクラブに移籍するという目標を掲げる。中でも憧れはスペイン。加藤は「ずっと目標にしていたリーグ。中盤にレベルの高い選手がいて苦労すると思うけど、自分は苦労して何かを得たときに成長を感じられる」と説明した。

 代表期間中にはスペイン1部エイバル所属のFW乾貴士(29)をはじめ、様々な選手にそれぞれ所属リーグの事情をリサーチ。練習では、そのレベルを肌で感じた。「いろいろな選手に話をさせてもらった。ビッグクラブでやっている選手がどれくらいなのかは、一つのものさしになる。それを知れたのはよかった」

 現段階では他クラブからのオファーは届いていないというが“サプライズ男”は、欧州の舞台でさらなる成り上がりを実現できるか。