鉄壁守備陣が大仕事 鵬翔が宮崎勢初の4強

2013年01月06日 10時42分

 文句なしのベスト4進出だ。全国高校サッカー選手権は5日に準々決勝を行い、宮崎代表の鵬翔はDF勢が3得点を挙げる活躍で、昨年の全国高校総体4強・立正大淞南を下し、県勢初の準決勝進出を決めた。


 序盤はもどかしい展開だった。前線から立正大淞南の強いプレッシャーを受け、ミドルシュート中心の攻撃が続いた。しかし前半30分、右からのFKにDF原田駿哉が頭で合わせて先制。さらに6分後、CKのこぼれ球をDF柏田崇走が決めて2点目を奪った。


 後半7分には、ペナルティーエリア内のファウルでPKを献上。1点差に迫られたが、鵬翔はその5分後に、フリーキックをDF芳川隼登がヘッドで押し込みダメ押しの追加点。流れを引き戻し、同校初となる国立行きの切符をつかんだ。


 1回戦、2回戦は0―0からPK勝ち。3回戦も完封勝利で今大会4戦目にして初の失点となったが、2回戦の八千代(千葉)で7点奪った立正大淞南に流れからの得点を許さず。宮崎県予選でも決勝の1失点のみだった鉄壁の守備がチームの強みだ。「相手の中盤がうまいのはわかっていたので、この試合も守備から入った。1戦1戦、自信がついてきて、チーム状態が良くなっている」と主将のDF矢野大樹は胸を張った。


 鵬翔は10年ほど前、練習グラウンドに「目指せ、国立!」の看板を設置。練習後、校歌を歌った後に看板の言葉を読み上げるが慣例だ。芳川は「(国立は)想像するだけで足がすくむ。でも声を掛けて落ち着いて、いつものプレーをしたい」とようやく実現した大舞台でのプレーに息巻いた。

 

 さらに今年はサッカー部30周年。創部当初から指揮を執る松崎監督は「本当に夢じゃないかと思う。まさか行けるとは思わなかった。子供たちにこんな力があったのかと思う」と感激しきりだった。


 同部を作り上げた“父親”的存在の松崎監督を「優勝して胴上げしたいんです」というイレブンの思いも高まるばかり。夢の舞台でも鵬翔らしい粘り強いサッカーで頂点を狙う。