育成に燃えるギラヴァンツ柱谷監督

2013年01月06日 16時10分

<直撃インタビュー(1)>北九州からメッシを育てる――。今季からJ2ギラヴァンツ北九州の監督に元浦和GMの柱谷幸一氏(51)が就任した。北九州は2013年シーズンでJリーグ加入4年目。規定によりJ1に昇格できないなか、敏腕監督は昨季9位のチームをどう進化させるつもりなのか。柱谷新監督が本紙の直撃インタビューに答え、若手育成に燃える胸中を明かした。

 ――北九州の監督就任に至った経緯は

 柱谷監督:現場に戻りたいと思っていたときにオファーをいただいた。ただ、今の北九州の置かれている状況の中で、自分が納得する仕事ができるかと考えたため、最終的にサインまでに時間がかかってしまった。

 ――「置かれている状況」とは

 柱谷監督:これまではJ2のチームをJ1へ上げたり、JFLのチームをJリーグに上げたり、下のカテゴリーから上に上げる仕事をしてきた。しかしギラヴァンツにはJ2ライセンスしかない。その中で自分自身がどういうモチベーションを持てるか、選手にどんなモチベーションをつけさせてやることができるか悩みました。

 ――その結論は

 柱谷監督:J2というリーグの中で、1つでも上の順位を目指していいサッカーをする。それによって評価してもらえるということを考えれば、できるのではと。選手に対しては自分たちのチームでJ1に上がれなくとも、出場機会が少ない選手がそこで活躍することで次のステージに行ける。また、2017年に新スタジアムを造るという明確な目標があるのもクラブとして魅力的。

 ――前任の三浦泰年氏(現東京V監督)は10年最下位のチームを11年8位、12年9位に引き上げた。その後任で重圧は

 柱谷監督:プレッシャーは考えない。クラブは目指すサッカースタイルに合った監督を選ぶので、自分のスタイルを変えることはクラブも望んでいない。前監督の仕事はリスペクトするが、これからは自分のやり方でやる。

 ――どんなチームを作っていくのか

 柱谷監督:ライセンスを取ったときにどんな指導者になろうかと考え、3つのことを達成しようと考えた。「結果にこだわる」「内容にこだわる」そして「フェアプレー」。この3つを同時に達成できるように毎試合戦っていく。

 ――具体的に目指すチームのスタイルは

 柱谷監督:僕自身はオーソドックスなタイプの監督。攻守のバランスを常に考えるし、何かに戦術が偏るタイプではない。ラインコントロールや中盤へのボールアプローチなど、守備に関しては細かく選手たちに要求する。でも攻撃はクリエーティブな部分。選手のいいところを出していきたい。

 ――実際のチームに当てはめると

 柱谷監督:攻撃面では連動して動くサッカーをしたい。広島やC大阪、(浦和)レッズ的ですかね。サイドからクロスを入れる攻撃という点では清水的でもある。一つの形にこだわらず、いろんなバリエーションを作れるチームにしたい。

<続く>「北九州のメッシ」を育てたい