Jリーグは15日、「明治安田生命Jリーグワールドチャレンジ2017」の浦和―ドルトムント(ドイツ)戦(7月15日、埼スタ)、鹿島―セビリア(スペイン)戦(同22日、カシマ)に向けたトークイベントを開催。7月15日の試合がフジテレビ系で全国生中継されることが発表された。

 公式戦ではないJクラブの試合を民放キー局がゴールデン帯(午後7時10分開始)に地上波生中継するのは異例だが、この裏にはドルトムント所属の日本代表MF香川真司(28)の存在がある。

 4年前には同じ7月にJ1横浜Mが当時香川が所属していたマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)と対戦。TBS系列でゴールデン帯に生中継され、平均視聴率は12・6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と高い数字をマーク。“香川は視聴率が取れる選手”が実証されているからだ。

 一方で、香川の来季去就は流動的。そこで今大会の放映権を持つフジテレビ側は生中継を行う条件として「香川の参加」を突き付けたという。J関係者も「香川の出場が確定しない場合、生中継ではなく深夜帯の放送になる」と話していた。この日、地上波生中継が確定したことは、同時に香川の来季ドルトムント残留が決定的になったとも言えそうだ。

 Jリーグの原博実副理事長(58)は香川について「ケガがね。でも大丈夫だと思うよ」と太鼓判。現在香川は日本代表で負った左肩脱臼のリハビリ中だが、ドルトムントが15日時点で発表した来日メンバーに名前が含まれており、日本のファンにも雄姿を見せてくれそうだ。