【イラン・テヘラン13日(日本時間14日)発】サッカー日本代表はロシアW杯アジア最終予選イラク戦で1―1と引き分けたものの、勝ち点1を加えてW杯出場に王手をかけた。

 ハリルジャパンの1トップに定着したFW大迫勇也(27=ケルン)が、貴重な先制ゴールを決めた。前半8分にFW本田の右CKに頭で合わせてW杯最終予選で自身初得点をマークした。

 今季ドイツ1部リーグで急成長。屈強なDFに負けない肉体をつくり上げ、強さを身に付けたストライカーは「いいボールがきたのでニアで触ればよかっただけ。イメージ通り」と語った。しかし、その後は何度かあったチャンスを生かせずにチームの攻撃を活性化させられなかった。

 不完全燃焼に終わったからこそチームとしての課題を痛感する。大迫は「1点取った後にチームの重心が後ろに下がり過ぎてしまった。僕が(前線で)孤立してしまった気がする。もう少し前にとどまるべきだった」。さらに戦う姿勢についても「チームが1―0で終わろうという意識になったときに失点してしまった」と指摘した。

 それでも前向きな姿勢は崩さない。次戦ホームでのオーストラリア戦に勝てば、W杯出場権を獲得できる。大迫は「ホームだし、次こそが大一番だと思う」と力を込めた。