アジアサッカー連盟(AFC)は9日、アジアチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦第2戦(5月31日)のJ1浦和―済州(韓国)戦で起きた乱闘騒ぎについての処分を発表した。

 退場した後に乱闘に加わったDF趙容亨(33)に出場停止6か月と罰金2万ドル(約220万円)。MF阿部勇樹(35)にエルボーしたDF白棟圭(26)は同3か月と罰金1万5000ドル(約165万円)。DF槙野智章(30)を追い回したDF権韓真(29)は2試合停止に罰金1000ドル(約11万円)、クラブには4万ドル(約440万円)の罰金が科された。

 韓国紙「スポーツソウル」によると、済州側は、厳しい処分内容に不満タラタラ。試合後に槙野らが挑発行為を行ったことが悪いとの姿勢を崩しておらず、AFCに異議申し立てを行うという。揚げ句の果てには、最も重い処分となった趙については、退場処分自体が「誤審」だったとかみつく始末だ。

 一方の浦和には、スタッフが乱闘に加わったとして罰金2万ドル(約220万円)が科された。AFCに抗議文を提出したように“被害者”とも言える状況ながらも、まさかの処分に浦和は「(チームとして)処分への対応を協議している段階」と態度を保留。騒動収束のきっかけになると見られていた処分発表だが、完全解決には時間がかかりそうだ。