香川の移動に「中田式」のススメ

2013年01月08日 16時00分

 日本代表MF香川真司(23=マンチェスター・ユナイテッド)に異例の要求だ。左膝の負傷からようやく復活した香川だが、ブラジルW杯アジア最終予選に向け、今度は昨年9月に発症した腰痛の再発が懸念されている。そんな中、日本サッカー協会内からは元エースMF中田英寿氏(35)に倣うことを求められた。

 

 香川は昨年9月のW杯最終予選イラク戦直前に腰痛を発症し、欠場。疲労の蓄積などが原因と見られる中、日本と英国を行き来する長時間フライトも一因とされた。マンUのアレックス・ファーガソン監督(70)も「不安材料」と懸念したように、長距離・長時間の移動は香川の肉体に大きな負担となっている。欧州主要リーグの中でも、特にプレミアは過密日程で知られる。香川が片道10時間以上となる日英の移動を繰り返せば、腰痛がいつ再発してもおかしくないのだ。

 

 それを心配する日本サッカー協会からは、日本代表元エースのMF中田氏と同じように、ファーストクラス使用を求める声が出ている。「ヒデ(中田氏)はいつもファーストクラスに乗っていた。今の代表選手にも言ったほうがいいね。試合に向けた調整法として何が必要なのか。自己管理を徹底するには、そのくらいのことしないとダメなんだって」(代表スタッフ)

 

 現役時代の中田氏は日本代表に参戦するため、欧州から帰国する際、自腹でファーストクラスを使用していた。座席がゆったりしており、睡眠時にはシートがフルフラットになり、体への負担が少ないためだ。ただ協会側が支給する旅費は規定でビジネスクラスまで。それでもプロ意識の高かった中田氏は自己負担をいとわず、ファーストクラスを選択した。

 

 日本―ロンドンのビジネスクラスのチケット代は約40万~50万円。これがファーストクラスになると一気に100万円を超える。しかし体の負担が減るだけでなく、大企業の役員や有名人が使うためプライバシーも保ちやすい。差額を払っても使うだけの価値は、確かにあるのだ。

 

 本来なら協会側が資金負担してもおかしくないが「協会には決まった予算がある」ため実現は難しいという。それでもブラジルW杯の出場権を確実に勝ち取るために、協会は自己負担でファーストクラス使用を勧めていく方針だ。