【前園真聖ゾノの焦点!】5日から本格始動する日本代表は初選出の3人を含め、フレッシュな顔ぶれになりました。ロシアW杯出場権をかけたアジア予選という舞台を考えると、計算できる選手を揃えるのが一般的なチーム編成とあって、今回の大胆な選手選考には否定的な意見も出ています。

 しかしハリルホジッチ監督が「経験が大事」と話していたように、W杯予選の重要性をしっかり認識していますし、決してやぶれかぶれの策ではありません。斬新なメンバーを選出したのは、3月のW杯予選でMF今野泰幸(34=G大阪)らフレッシュな選手がいずれも好プレーを見せたからではないでしょうか。

 常連ではない選手が加入すれば、当然ポジション争いは激しくなります。昨年11月にはFW久保がFW本田から右サイドの定位置を奪ったように、レギュラー選手もうかうかできない。練習からチームは活性化しますし、それが全体のレベルアップにつながります。これも来夏のW杯本番を見据えての戦略でしょう。

 今回も初招集のMF加藤や約2年ぶりに選出されたFW乾貴士(29=エイバル)が試合で躍動すれば、再び日本代表の勢力図が大きく変わるかもしれません。 (元日本代表MF)