日本代表MF香川真司(28=ドルトムント)が30日、シーズンを終えて羽田空港に帰国した。

 27日に行われたドイツカップ決勝で5年ぶりの優勝を果たし「ビールをくそ飲んだ」と勝利の美酒をかみしめた香川。「また違う喜びがあった。それがうれしい。今回は最初苦しんでいろんな経験をして、最後あのピッチに立てた。そしてチーム全員で勝ち取れた。深みのあるシーズンだった」と山あり谷ありの今季ををしみじみと振り返った。

 苦難の時が糧となり、確かな成長を感じているようで「今季は練習を通して一番良かった。僕自身の感覚では(ドイツでリーグ優勝した)2011年とか12年よりはるかに良い。自分のプレーの質やメンタリティーはこの1年でかなり成長している」と断言。“アラサー”を迎えて円熟味を増したプレーには磨きがかかっている。

 数日オフを過ごした後、千葉県内で行われている日本代表の海外組合宿に合流する予定の香川。「今年得た感覚を大事にして、次のシーズンや代表に生かしていきたい」とさらなる飛躍を誓った。