日本サッカー協会は2日、U―20W杯(20日開幕、韓国)に臨むU―20日本代表メンバーを発表、飛び級で選出されたFW久保建英(15=FC東京U―18)が堂々“V宣言”を放っただ。

 最年少でメンバー入りした久保は「素直にうれしいの一言。選ばれてホッとしている」と高校1年生らしく、あどけない笑顔で喜びを語った。

 それでも、本大会に話題が及ぶとストライカーらしく勝負師のまなざしに。「優勝しようと思ったらどのチームも倒さないといけない。出るからには優勝が目標なので」と、日本にとって悲願の優勝を力強く誓った。

 1次リーグでは強豪イタリアが最大のライバルと目されるが「イタリアは守備が特徴。セリエを見ていてもそう感じる。そこは自分の攻撃力が問われる」と久保。自慢の決定力で“カテナチオ”と呼ばれる世界屈指の堅守を打ち破る覚悟だ。

 また、これまでは体格面が課題とされてきたが「もともと自分は小さいイメージがあって、それを克服しようと頑張ってきた。昨年から7センチ伸びて今は170センチくらいあって、体重は63キロくらいある」と急成長を遂げていると告白。その裏には「母親が食生活に気を使ってくれて、本当に感謝している」と最愛の母による手料理でフィジカル面も世界基準になるべく着実に強化しているのだ。

「小さいころからドリブルが好き。視野の広さも見せたいし、ゴールも決めたい」と久保。世界デビューとなる舞台で衝撃を与える準備はできている。