イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」(18日付)は同国1部リーグのインテルで出場機会が激減している日本代表DF長友佑都(30)が今季限りで退団することが確実になったと報じた。

 インテルは来季に向けた新チームの編成を進めていく中で、選手を残留組と放出候補組に分類。長友は後者に組み込まれているという。同紙は「30歳の日本人DFの契約が満了するのは2年後だが、彼の冒険は終点にたどり着いたようだ」。他の放出候補9人とともに、脱インテルは避けられない状況のようだ。

 すでにチーム側はサイドバックの新戦力としてウディネーゼ(イタリア)のブラジル人DFサミール(22)の獲得に動いている。その一方、地元メディアによれば、イタリアのサンプドリアやイングランド・プレミアリーグのクリスタルパレス、バーンリーなどのクラブが長友の獲得に関心を示しているという。

 J1クラブの関係者は「うちのクラブで調査したけど、この夏に日本に戻ってくることはないみたい。彼は欧州でやり続けたいそうだ」と、日本復帰の可能性は否定。年俸以外にも推定600万ユーロ(約7億円)の移籍金が発生するため、獲得に向けて積極的に動くJクラブはないという。

 さらに同関係者は「年齢的にも新しいリーグに行くのは難しいだろうから、同じイタリアでやるのではないか」との見解を示した。長友は去就について「将来のことは分からない。自分のやるべきことをやり続ける」と話すが、果たして来季はどのクラブでプレーするのか。