5大会ぶりにU―20W杯(5月開幕、韓国)に出場するU―20日本代表が18日、J2千葉と練習試合(フクアリ)を行い4―1で快勝した。

 30分を3本の形式で行い、FW小川航基(19=磐田)が2ゴールを奪う活躍でエースの貫禄を見せると、3本目の5分にMF遠藤渓太(19=横浜M)が直接FKを、同27分には右CKからDF橋岡大樹(17=浦和ユース)がヘッドで決めてダメ押し。控え組中心の千葉を圧倒した。

 チームは本番へ向けて順調な仕上がりを見せるが、その中で注目されるのがFKキッカー争いだ。この世代のチームではMF神谷優太(19=湘南)やDF初瀬亮(19=G大阪)らが主に務めてきた。ただ、他の選手が蹴るケースも多く、正キッカーは流動的。そこにダークホースとして浮上したのが“天才少年”のFW久保建英(15=FC東京U―18)だ。

 昨年のU―16アジア選手権やクラブでも芸術的なFKを決めており、チーム内でも“秘密兵器”として期待されている。

 この日FKを決めて有力候補に名乗りを上げた遠藤も「(久保は)この前もゴールを決めていたし、本当にすごい。自分も今日のFKは自信になったので、刺激を受けながら負けないように頑張りたい」と話し、久保も加わったシ烈な争いが繰り広げられているのだ。世界の舞台では重要な得点チャンスのFK。大役を誰が射止めるか。